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不動産・住宅関連【新聞各紙記事スクラップ】

中古マンション13%高 東京都心3月 流通戸数の減少続く

 不動産調査会社の東京カンテイ(東京・品川)が23日発表した3月の中古マンション平均希望売り出し価格は、東京都心(千代田・中央・港・新宿・文京・渋谷)が70平方m当たり1億1,507万円だった。前月比1.1%高く、前年同月比では13.1%高い。過去最高の水準が続く。  調査は専有面積30平方m未満の住戸や事務所・店舗用を除く、ファミリータイプが対象。都心6区は資産性の高さから需要が底堅く、在庫が市場に少ないため値上がり基調が続いている。千代田区は2023年に1億5,000万円台に達して以降は上値が重いが、周辺エリアは安定して小幅ながら上昇を続けている。  首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)は前月比0.6%安い4,680万円だった。下落は2カ月ぶり。周辺3県では価格上昇に買い手がついていけず、賃貸や戸建てに流れる動きが続く。中古マンション価格の価格調整が起き、全体を押し下げた。  東京都は0.6%高い6,465万円と3カ月連続で上昇したが、3県はいずれも下落した。神奈川県は1.3%安い3,600万円、埼玉県は1.1%安い2,912万円、千葉県は0.7%安い2,702万円と軒並み下落した。23年11月から前年同月の水準を下回る状況が続く。  正味の在庫量を示す流通戸数は都心6区で3,554戸と前月より113戸減った。  都心6区では23年春ごろから在庫量の減少が続き、価格上昇の要因となっている。  東京カンテイの高橋雅之主任研究員は「都心の物件の需要は強く、すぐに買い手がつく状況だ。相場が今後も上昇するとの見方が多いなか、急いで売りに出す必要はないと判断するオーナーが多い」と指摘する。

日経 2024年04月24日朝刊

 

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