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不動産・住宅関連【新聞各紙記事スクラップ】

不動産投資 25%減 国内7〜9月 海外マネー半減

 不動産サービス大手、CBRE(東京・千代田)がまとめた7〜9月の国内不動産投資額は5,920億円と前年同期比25%減った。国内の不動産投資信託(REIT)の投資額は伸びたが、海外投資家による大型の取引が減少した。  海外からの投資額は1,110億円と54%減。前年同期に複数みられた100億円超の大型取引が今期は少なかった。「投資意欲は衰えていないものの、オフィスビルをはじめ不動産市況が堅調で売却物件が少ない」(CBRE)  一方、国内のREITの投資額は3,250億円と14%増えた。上昇基調が続く投資口価格(株価に相当)と低金利が資金調達を後押しした。調達額は1,691億円と3期連続で前年同期を上回った。投資対象では物流施設のみ投資額が前年同期を上回った。GLP投資法人が大阪市の物流施設を360億円で取得するなどの動きがあった。  CBREによると18年の投資額は前年を下回る見通し。優良な物件は限られ、利回りも低下(取引価格は上昇)している。CBREの本田あす香氏は「売り主が求める価格水準も高く、成約までに時間がかかる状況が続く」とみる。  世界の不動産投資額は2,540億ドル(約28兆9千億円)と前年同期に比ベ1.2%増加した。米国で不動産会社の買収を通じて物件を取得する例が複数みられた。アジア太平洋地域は29%減少。米中貿易摩擦の影響懸念で中国の投資家の買い控えの動きが強まった。

日経 2018年11月15日朝刊

 

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