浜松市はこのほど、市街地活性化事業「第9回リノベーションスクール@浜松」の公開発表会を中区の浜松こども館分室で開いた。市民26人が4チームに分かれ、中心市街地と中山間地にある実際の空き物件を活用した事業計画を発表した。
天竜区の空き家を題材にしたチームは、調味料の量り売りや総菜販売などを展開する事業案を示した。高齢化が進む地域の特性を踏まえ、認知症患者の社会参加をキーワードに掲げた店作りを提案した。認知症の母親を持つという同チームのメンバーは「来店客が母と一緒に過ごしながら、認知症への理解を深めてもらう場所を作りたい」と話した。
他のチームは市街地の空きビルをアーティストに貸し出す案などを披露し、地元のまちづくり事業者や過去の同スクール参加者から講評を受けた。
参加者は3日間の日程でアイデアを練り上げた。今後は事業化を目指す。
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