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不動産・住宅関連【新聞各紙記事スクラップ】

住宅ローン提携解消へ スルガ銀とゆうちょ銀

 スルガ銀行とゆうちょ銀行は住宅ローン販売での提携を解消する。ゆうちょ銀が代理店として、スルガ銀の住宅ローンを取り次ぐ窓口になってきた。スルガ銀が2018年10月に金融庁から行政処分を受けた後、提携関係は事実上凍結されており、協業を続けるのは難しいと判断した。  ゆうちょ銀は住宅ローンの取次業務で新たにソ二−銀行や新生銀行と提携する方向で検討している。商品ラインアップとして住宅ローンは外せないとみている。  スルガ銀とゆうちょ銀は08年に提携した。当時の地銀界は「民業圧迫」の象徴とみて、ゆうちょ銀との取引に慎重だった。スルガ銀は全国に店舗網を持つゆうちょ銀との提携を全国展開の切り札と位置付けてきた。  一時は100人規模の社員が出向し、郵便局での住宅ローン取り次ぎを支援してきた。  スルガ銀の住宅ローン残高は6,000億円強にのぼる。ここ数年は年間400億円程度をゆうちょ銀との提携ローンとして実行してきた。  ただ、投資用不動産向け融資の不正行為でスルガ銀が金融庁に処分されてからは、ゆうちょ銀は提携ローンの取り扱いを止めた。スルガ銀もゆうちょ銀に出向させていた数十人の社員を戻した。  スルガ銀は経営再建に向け、これまで投資用不動産業務に振り向けてきた経営資源を「祖業」とも言えるニッチな分野の住宅ローンなどに投入する考え。  新たに提携する新生銀の融資要件を満たさない借り入れ希望者を引き受けたり、自前で手がけたりしていく。

日経 2019年05月15日朝刊

 

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