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不動産・住宅関連【新聞各紙記事スクラップ】

長期金利半年ぶり高さ 10年債0.095% 米金利上昇が波及

 20日の国内債券市場で、長期金利の指標となる10年物国債の利回りは一時、前日比0.010%高い0.095%に上昇(債券価格は下落)した。4月上旬以来約半年ぶりの高水準。米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を早期に引き上げるとの観測から米長期金利が上昇し、国内債にも売りが波及した。19日に公示された衆院選で各党が大規模な経済対策を訴えていることによる国債の増発懸念も債券売りにつながった。  19日の米債券市場では長期金利が一時1.64%と約5カ月ぶりの水準に上昇。FRBのウォラー理事が同日、2022年中の利上げを示唆したことが金利上昇につながった。ドイツなど欧州主要国の金利上昇も米国債相場を下押しした。  20日は幅広い年限の日本国債の利回りが上昇した。20年債の利回りは前日比0.015%高い0.485%と4月上旬以来の水準に上昇。30年債利回りは一時、前日比0.010%高い0.700%をつけた。  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは「国内では国債増発により金利がさらに上がるとの警戒感が債券売りを促している」と指摘。経済対策の議論は以前から続いているものの「衆院選が公示され、改めて国債増発への懸念が意識された」とみている。

日経 2021年10月21日朝刊

 

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