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不動産・住宅関連【新聞各紙記事スクラップ】

「切り旬」天竜材を活用 遠山建設が省エネ住宅

 木造注文住宅の遠山建設(浜松市浜北区)が、良質な天竜材を使った省エネルギー住宅の販売に力を入れている。「切り旬」と呼ばれる時期に伐採し天日で乾燥させたスギやヒノキを使用するのが特長。製材から設計まで「天竜づくし」の住まいとして提案する。  切り旬は、木が新芽を出すために水を吸い上げる前の11月から2月ごろ。天日乾燥させることで樹脂が程よく残るため、高温で人工的に乾かした木材より粘り気があり、虫にも食われにくいとされる。  同社の省エネ住宅は、三栄製材(天竜区)が1年かけて乾燥させた木材を構造材に使用。天竜区船明の一級建築士関島貴浩さん(44)が設計を手掛ける。ZEH(ゼッチ)と呼ばれるタイプで、断熱性を高めて空調の使用を抑えるとともに、太陽光発電設備を導入して年間のエネルギー収支をゼロ以上にする。  昨年10月にモデルハウスを北区新都田3の住宅街に設けた。内装の一部のみ木をむき出しにし、天竜材の存在感をさりげなく醸し出している。遠山光典代表(49)は「ZEHは従来の住宅より500万円ほど高いが、地元で木材を調達すれば費用を抑えられる。昔ながらのやり方を守り、天竜材の魅力を伝えたい」と語る。

中日 2019年03月16日朝刊

 

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