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空き家購入時に火災保険を案内 三井住友海上 取引サイトと連携、手続き簡単

 三井住友海上火災保険は空き家のオーナー向けの火災保険の販売を増やす。空き家を個人間で売買する取引サイト「家いちば」で、物件を購入する際に不動産登記などの手続きと合わせて火災保険の加入を案内する。不動産会社が仲介することが少なく、火災保険に加入してもらう機会が乏しかった空き家市場での販路拡大を狙う。  サイトを運営するスタートアップの家いちば(東京・渋谷)と連携し、7月末から買い主への火災保険の提供を始めた。家いちばが見積書や申込書類の送付から火災保険の申請まで一括で支援する。保険料は物件価格のほか、鉄骨や木造などの建物構造、築年数、所在地などで変動する。  新築住宅は住宅ローンの申請時や物件購入時に、銀行や不動産会社から火災保険の案内がある。対して空き家は主に個人間で低価格で売買され、保険に気が回らない ことも多い  家いちばは空き家の売り手と買い手をマッチングするサイトで、全国約600件の物件を掲載している。リモートワークの普及でセカンドハウスとして購入する人も増えた。家いちばの藤木哲也代表は「空き家は巨大な有望市場になる。防災や減災に対応した住宅ストックの活用も必要になっていく」と説明する。  国内の空き家数は2018年時点で約850万戸。野村総合研究所は33年に2.5倍の2,150万戸まで増加すると予測する。老朽化や災害での破損で近隣に被害を及ぼし、賠償責任が発生するリスクも高い。三井住友海上は保険のニーズが膨らむとみている。

日経 2022年08月05日朝刊

 

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