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不動産・住宅関連【新聞各紙記事スクラップ】

長期金利0.055%に上昇 3ヵ月ぶり、米市場受け

 長期金利が上昇(債券価格は下落)している。27日の国内債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りは0.055%と、6月30日以来およそ3カ月ぶりの高水準となった。米連邦準備理事会(FRB)による早期の利上げ観測が強まったことで米長期金利が上昇し、国内の長期金利にも波及した。  FRBは22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、年内の量的緩和の縮小(テーパリング)開始を示唆した。FOMC参加者が予想する利上げ開始時期は2023年から22年に前倒しされた。24日にはクリーブランド連銀のメスター総裁が講演の中で、22年末までに利上げの開始条件が整うとの見解を示している。  日銀の国債買い入れを巡る思惑も影響した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊氏は「日銀の10〜12月の国債買い入れ予定が30日に発表されるが、購入額を減らすとの見方が広がっている」と指摘。需給が緩むとみた投資家が債券売りに動いた。  超長期債でも新発40年物国債の利回りが27日、0.760%まで上昇した。28日に財務省による40年債の入札が予定されており、「買いを控える動きにつながった」(稲留氏)との声が聞かれた。

日経 2021年09月28日朝刊

 

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