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不動産・住宅関連【新聞各紙記事スクラップ】

10年債、利回り上昇 2カ月ぶり水準 国債増発見据え

 6日の国内債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りは0.040%と、7月上旬以来、2カ月ぶりの高水準となった。菅義偉首相が自民党総裁選への出馬見送りを表明したことで、各候補者の財政政策に市場の関心が高まっている。新型コロナウイルス禍が続くなか、財政出動による国債増発への思惑から長期金利が上昇(債券価格は下落)した。  新発20年物国債の利回りも0.420%と2カ月ぶりの高水準になった。菅首相の不出馬表明で日経平均株価が一段高となったことで「投資家のリスク選好姿勢が強まって安全資産とされる日本国債が売られた」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊氏)との見方も出ている。  米長期金利の上昇が国内金利に波及した面もある。3日に発表された8月米雇用統計では非農業部門の雇用者数の伸びが市場予想を大幅に下回ったが、平均時給は予想を上回った。インフレ観測が高まり、米10年物国債の利回りは3日に1.3%台前半まで上昇した。

日経 2021年09月07日朝刊

 

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