不動産だよりロゴ

不動産・住宅関連【新聞各紙記事スクラップ】

UBSと運用新会社 三井住友トラスト 富裕層向け拡大

 スイスの金融大手UBSと三井住友トラスト・ホールディングス(HD)は富裕層向け資産運用の新会社を日本で設立する。海外市場に強いUBSと、不動産も手掛ける三井住友トラストHDそれぞれのノウハウを持ち寄り、日本の富裕層にグローバルな資産運用の機会を提供する。世界的な金利低下が金融業への逆風となるなか、潤沢な日本の個人マネーを取り払み、資産運用ビジネスを軸に成長を加速させる戦略だ。  7日にもUBSが本社を置くスイスで正式合意する見通し。UBSが51%、三井住友トラストHDが49%出資する証券会社を2021年をメドに設立する。UBSは日本拠点のUBS証券から富裕層部門を切り出し、新会社に移管する。  三井住友信託銀行が中核子会社である三井住友トラストHDは不動産を含めた資産運用の歴史が長い。海外の金融商品・サービスに通じたUBSと組み、新会社では富裕層の多様な運用ニーズに応える体制を築く。  日本は個人金融資産が約1,800兆円にのぼり、世界的にも富裕層に厚みがある。およそ280万人が100万ドル(約1億円)以上の資産を保有しているとのデータがある。IT(情報技術)系企業の創業者など新しい富裕層も増えており、市場は拡大傾向にある。

日経 2019年06月07日朝刊

 

Copyright (C) ADvance Forward Co.,Ltd. All Rights Reserved.