県は10日から、木造住宅・建築物の耐震化プロジェクト「TOUKAI(東海・倒壊)−0」を周知するためのテレビコマーシャル(CM)を県内の民放4局で放送する。1995年の阪神大震災で自宅が倒壊した経験を持つタレント間寛平さん(73)を起用し、耐震化の重要性を訴える。
同プロジェクトによる無料の耐震診断は2024年度末、耐震補強工事費の助成は25年度末で終了することを伝え、補強工事未実施の住宅世帯に利用を促す。
CMは15秒で、間さんが真剣に語る「楽屋編」と、キャラクターにふんする「喜劇編」
の2パターンを用意した。「喜劇編」では、間さんが「県内の住宅の9割が耐震化されている」と話し、残り1割の人の背中を押す内容になっている。
12月までの約5カ月間で早朝や夕方の時間帯を中心に170回放送するほか、動画投稿サイト「ユーチューブ」の県公式チャンネルで配信する。県の担当者は「対象世帯の家族や近所の人もCMを見て意識を高め、制度の利用を呼び掛けてもらえれば」と話す。
県によると、本県の住宅耐震化率は最新の18年の現状値で89.3%。耐震補強が必要な木造住宅は13万3千戸と推計される。
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