オフィス仲介大手の三鬼商事(東京)が13日発表した昨年12月末時点の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス平均空室率は、前月比0.02ポイント低下の6.33%となり、2カ月連続で改善した。IT関連を中心に好業績な企業が人員増加や事業拡大のためオフィスを拡大する動きがあり、空室率が下がった。
昨年末までは新型コロナウイルスの新規感染者数が落ち着いていたため、出勤者が増えた企業があり、解約が減ったことも空室率改善の一因とみられる。一方、年始から感染者数が急増しており、空室率がこのまま下がり続けるかどうかは見通せない状況だ。
地区別では、解約が少なかった千代田、新宿の2区で空室率が下落した。一方、中央、港、渋谷の3区ではオフィスの移転や縮小の影響で上昇した。
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