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不動産・住宅関連【新聞各紙記事スクラップ】

長期金利3週ぶり低水準 一時0.065% リスク回避鮮明

 国内債券市場で幅広い年限の国債利回りが低下(価格は上昇)している。21日は長期金利の指標になる新発10年物国債の利回りが一時、前日比0.015%低い0.065%をつけた。3月下旬以来およそ3週間ぶりの低水準だ。米長期金利の低下に加えて、国内外の株式相場の下落を背景に投資家が国債を買い進めている。  一般的に国債は安全資産とされ、投資家がリスク回避姿勢を強める局面では買われやすい。21日は利回りが低下した場面で利益確定の売りも出たとみられ、取引は0.070%で終えた。幅広い年限の国債が買われ、新発20年物国債の利回りは約1カ月ぶりの低水準となる0.425%をつけた。  海外では米長期金利の低下基調が続いており、国内債券市場にも利回り低下の流れが波及しやすくなっている。21日は日経平均株価が大幅に下落したことで、投資家がリスク回避姿勢を強めたことも利回り低下に拍車をかけた。  市場では、長期金利の低下基調は当面続くとの見方が出ている。  東京都や大阪府で緊急事態宣言が再び発令されれば、国内経済の先行き不透明感が強まる懸念もある。   三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは「目先の利回り低下材料になりそうだ」と指摘する。

日経 2021年04月22日朝刊

 

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