清水建設は設計しながら建物の構造解析ができるシステムを開発した。骨組み部分の強度や法律への適合など随時評価し、高層ビルで数カ月かかった解析時間を半分以下に短縮できる。4月から同社の設計士が使い始めた。今後は一般公開し、業務効率の改善や建設費の削減につなげる。
設計ソフト「ライノセラス」と構造解析ソフト「SNAP」のデータを連携させた。設計士は解析時間を減らしコスト対策などに集中できる。
設計は図面の確定まで手直しすることが多く、その都度、構造の強度などを確認する。従来は設計と解析ソフトのデータが別のため、解析時は毎回、柱やはりの太さや形状、素材などを手作業で入力する手間があった。
清水建設は米ソーントントマセッティ社のクラウドサービス「KONSTRU」上でシステムを公開し、まず社員の設計士が使えるようにした。
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