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不動産・住宅関連【新聞各紙記事スクラップ】

2020年県内路線価 コロナ響き不透明感

 1日公表された2020年1月1日時点の路線価によると、県内約9,000地点の標準宅地評価基準額の対前年変動率はマイナス0.4%と12年連続で下落した。下げ幅は0.2ポイント縮小した。県内13税務署管内で最高路線価が上昇したのは静岡、浜松西など6署。沼津や三島など7署は横ばいだった。都市部は堅調に推移し、周辺部でも下げ止まり感が強まったが、新型コロナウイルスの影響で土地需要の先行き不透明感が急速に高まっている。各地の取引状況を取材した。(価格は1平方m当たり) 西部 浜松 市街地に空き店舗  浜松市は中区砂山町の浜松駅前通りが98万円で最高。タワーマンションの完成など中心市街地の再開発が進み、1.0%上がったが、新型コロナウイルスの影響で空き店舗も出始めた。不動産業者は「事業用の貸し物件は動きが鈍っている」と指摘する。  国道1号や東名高速道浜松インターチェンジにつながる東区和田町の国道152号通りは10万円で、3.1%上昇。コロナ後も需要に陰りはないという。  住宅地は人気エリアの中区曳馬で11万円台、同区上島で10万円台の取引があった。開発が進む北区初生町も注目が増している。 中心部動き横ばい 磐田  最高路線価はJR磐田駅北の磐田市中泉1丁目(市道中泉192号線通り)で横ばいの10万5千円。駅北の中心部は引き合いはあるが、供給が限定的。市役所などが近く利便性が高い国府台で8万円台の取引があった。駅南の南小北側の豊島で5万円台半ば。今春開業したJR御厨駅周辺は、今後の開発の動向が注目されている。 駅北物件 需要失速 掛川  最高値はJR掛川駅北口付近で、前年と同じ11万5千円。不動産業者によると、駅北は飲食店向けの物件の需要が大きく7万〜8万円の取引が目立っていたが、消費増税で勢いが鈍り、新型コロナウイルス感染拡大で動きが止まった。空き物件も増えている。宅地は中心部や桜木地区の人気が高いが、同様に失速している。

静岡 2020年07月01日夕刊

 

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