今週の債券市場は長期金利の指標となる新発10年国債の利回りが0%近辺で推移しそうだ。
先週は、新型コロナウイルスの感染者が再び増加することへの警戒感から、安全資産とされる国債が買われる場面があった。一方、政府のコロナ対策実施に伴う国債増発で価格が下がることを懸念した売りも出た。
今週は、日銀が30日に発表する7月の国債買い入れ予定に市場関係者の関心が高い。日銀が買い入れ額を増やせば、国債増発による金利上昇への投資家の懸念は和らぎそうだ。コロナの影響で企業活動が停滞する中、日銀が1日に発表する6月短観にも注目が集まっている。
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