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不動産・住宅関連【新聞各紙記事スクラップ】

コンテナハウス 夢も詰め込んで 西区のフォーバイシー 販売順調 店舗や趣味の場 広がる活用

 輸送用のコンテナを住居や店舗に転用する取り組みを、コンテナハウス専門会社のフォーバイシー(浜松市西区)が展開している。堅固な外観が「隠れ家」にぴったりと注目を集め、注文は男女を問わず年々増加している。               同社は工務店のセレクト工房(同)を経営する佐野洋一郎社長(43)が2018年に設立。幼少期に愛知県蒲郡市の祖母宅近くでコンテナを積んだ貨物列車を頻繁に見掛け、「あの中には何が入っているんだろう」と興味を持った記憶が大人になってよみがえった。  また、一戸建て住宅に暮らす義兄が、リビングの床を汚さないよう新聞を広げて菓子を食べる姿を見て、「趣味を楽しめる居場所を作ろう」とコンテナの活用を思い付いたという。  使用するコンテナは、JR貨物(東京)が中古販売する陸上用と、海外から仕入れる海上用の2種類があり、顧客が求める広さに応じて使い分ける。一般的なサイズは幅3.7m、奥行き2.4m、高さ2.5mで、内部の広さは約6畳に相当。そのままでは夏は暑く、冬は寒いため、遮熱性と断熱性のある塗料を内外に塗る。施工は新築住宅を手掛ける大工が担当する。  昨年は80棟を販売。当初は男性の購入者が多かったが近年は店舗として利用する女性も多いという。4月からは浜名湖ガーデンパーク(西区)にコンテナハウス3棟を設け、カフェや休憩スペースとして活用してもらう予定だ。  佐野社長は「日本や世界を旅したコンテナは、古ければ古いほど『物語』になる」と価値を強調。長野県松本市の交流広場で使われるなど他県からの引き合いも多く、「3年後をめどに東海3県(愛知、岐阜、三重)に20社の協力店を見つけ、事業を拡大したい」と展望する。  コンテナハウスは単体の販売から、内装などの施工付きのプランまで3種類あり、価格は税別35万〜200万円。3月28日には、モデルルームも兼ねた複合施設「リアンディ」を西区雄踏町山崎に開設する。問い合わせはフォーバイシー=電053(489)3113=へ。

中日 2020年02月26日朝刊

 

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