オフィスビル仲介大手の三鬼商事(東京・中央)が6日発表した都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の1月の空室率は前月比0.02ポイント下がって1.53%となり5カ月連続で過去最低を更新した。募集賃料は3.3平方mあたり2万2,448円で同242円上がった。14年1月から73カ月連続の上昇で、5区すべてで2万円を超えた。
新築ビルの空室率は3.37%で前月比で1.45ポイント下がった。1月は森ビルの「虎ノ門ヒルズビジネスタワー」(東京・港)や都市再生機構と三菱地所の「コモレ四谷」(東京・新宿)など大規模ビルが竣工。いずれも満室で稼働予定。他物件でも空室の消化が進んだ。
既存ビルはスペース拡張のための移転などの成約があり、前月比0.01ポイント低い1.48ポイント%となった。移転に伴う二次空室が顕在化しておらず、依然需要は根強い。
賃料は、新築ビルで505円高の2万9,375円、既存ビルで180円高の2万2,201円。
地区別では新宿区が328円高の2万44円となり、5区すべてで2万円を超えた。新宿区は1年間で1,668円上がっており、渋谷区の2,784円に次ぐ上昇となった。
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