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弁天島に観光拠点 浜松市、優先交渉業者を選定 22年開業目指す

 浜松市は13日、西区舞阪町の弁天島海浜公園の土地を貸し付け、民間資本で観光拠点施設を整備する事業の優先交渉権者として、ホテルチェーンの呉竹荘(中区)を代表とする5社の共同事業体を選んだことを明らかにした。ホテル棟や商業・サービス棟を整備し、2022年春のオープンを目指す。浜名湖観光の核となる施設として、地域の魅力を発信する。  同日の市議会環境経済委員会で示した。予定地は公園のほぼ全体に当たる約2万7,000平方mで、貸付期間は10〜50年未満。貸付料は年間約1,000万円。  計画では、3階建てのホテル棟(71部屋)をはじめ、飲食店やカフェが入り、屋上デッキを備えた2階建ての商業・サービス棟を整備。約1,000平方mのスポーツ・イベント広場やビーチチャペルも設ける。駐車場はこれまでとほぼ同じ約300台分を確保する。  2期工事として30年の完成を目標に、地元の新鮮な魚介類などが並ぶ市場「弁天島フィッシャーマンズワーフ(仮称)」を新設するほか、桟橋も整備する。総事業費は約14億円。  市は今年4月、公園の整備と施設の管理・運営を行う民間事業者を公募。申請した2事業者の企画提案書を審査し、呉竹荘などでつくる共同事業体を選定した。浜名湖エリアのにぎわいの創出、地場産品の活用といった点を評価した。  呉竹荘の山下智司社長は共同事業体を代表し、「改めて身が引き締まる思い。今後は地域の関係機関や団体、事業者の支援と協力を賜りながら、1日も早く弁天島、浜名湖全体の活性化に向け、事業に取り組んでいく」とコメントした。  順調に進めば、市は20年2月ごろに本契約を締結し、土地を引き渡す。

中日 2019年11月14日朝刊

 

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