オフィスビル仲介大手の三鬼商事(東京・中央)が7日発表した都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の10月の空室率は、前月から0.01ポイント下がって1.63%となり、過去最低を更新した。旺盛なオフィス需要は募集賃料を押し上げ、3.3Fあたり155円高い2万2,010円となった。2万2千円台を付けたのは2008年12月以来。
新築ビルの空室率は6.36%で前月に比べて0.17ポイント上がった。一方、既存ビルは1.55%と同0.01ポイント下がった。一部の新築ビルでは空室が残るものの、10月に竣工した新築ビルのうち3棟が満室で稼働、既存ビルの入居も進み、空室面積に大きな変化は生じなかった。
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