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不動産・住宅関連【新聞各紙記事スクラップ】

スルガ銀東京ビル売却 創業家系企業 三井不動産に

 スルガ銀行が融資・資本関係の解消を進めている創業家のファミリー企業が、同行東京支店が入る東京・日本橋のスルガビルをデベロッパー大手の三井不動産に売却したことが30日、分かった。三井不動産は静岡新聞社の取材に「買ったことは事実だ」(広報部)とし、29日付の建物・土地の取得を認めた。取得額は明らかにしなかった。  スルガビルは1967年、地下4階、地上9階の賃貸ビルとして完成。創業家ファミリー企業「エス・ジー・インベストメント」が所有していた。創業家はビル売却で得た資金を同行への融資返済に充てるとみられる。同行は同ビルで東京支店の営業を続ける方針。  三井不動産はスルガビル近くに、オフィスやホテル、飲食店などが入居する超高層ビル「日本橋三井タワー」を構え、本社を置く日本橋地区の再開発を進めている。同社広報部はスルガビルの利活用を「これから考える」としている。  スルガ銀ではシェアハウス問題を巡る調査の過程で、創業家ファミリー企業への多額な不適切融資が発覚。創業家との早期関係解消と融資残高の回収を進めている。創業家は保有していた同行株全てを家電量販大手ノジマに売却した。

静岡 2019年10月31日朝刊

 

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