不動産だよりロゴ

不動産・住宅関連【新聞各紙記事スクラップ】

長期金利上昇が一服 節目のマイナス0.1%前に

 国内の債券市揚で長期金利の上昇(債券価格の下落)が一服した。指標となる新発10年物国債の30日の利回りは前日比0.005%低いマイナス0.120%だった。10月上旬のマイナス0.2%台からほぼ一本調子で上昇してきていたが、31日の日銀の金融政策の発表を前に安値とみた買いが入った。  金利上昇が続いていたのは、安全資産とされる日本国債の需要が減少していたためだ。10月中旬には米中が貿易交渉で部分合意したほか、英国の欧州連合(EU)離脱においても「合意なき離脱」の可能性が後退したことで投資家のリスク回避姿勢が弱まっていた。  ただ、「これまでの金利上昇を受け、いったん押し目買いが入った」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊氏)。金融機関が預ける日銀当座預金の一部に適用されるマイナス0.1%の金利水準が近づくと、資金を預けるよりも柔軟な運用が可能な国債の人気が高まるとの見方も市場で出ている。

日経 2019年10月31日朝刊

 

Copyright (C) ADvance Forward Co.,Ltd. All Rights Reserved.