ヒューリックの2019年1〜9月期の連結営業利益は560億円程度と、前年同期より1割ほど増えたようだ。新たに取得した物件の賃貸収益が寄与した。オフィスやホテルなどの売却益も拡大した。同期間としては、12年7月に同業の昭栄と合併して以降、営業最高益を更新する。
売上高は2割増の2,000億円程度だったとみられる。東京・渋谷や銀座の大型オフィスビルなどの取得で賃料収入が増えた。重点戦略エリアとする銀座や浅草などで地価の上昇を背景に賃料上昇も続いた。大型ホテル「ヒルトン東京お台場」やオフィスビルの売却益も拡大した。
決算発表は30日を予定。19年12月期通期の連結営業利益は前期比12%増の850億円を見込む。10〜12月期に傘下の上場不動産投資信託(REIT)への物件売却が集中する見通し。堅調な不動産市況の追い風もあり、最終的に上振れする可能性もある。
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