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不動産・住宅関連【新聞各紙記事スクラップ】

国産集成材、一段と下落 原料材の輸入価格下げで

 国産集成材の価格が一段と下落した。欧州で加工した集成材の輸入価格が下がっていることに加え、原料の引き板材「ラミナ」の輸入価格が下がり、国産集成材の価格を下押しした。  住宅の梁(はり)に使う集成平角の問屋卸価格(東京地区)は1立方メートルあたり5万8,000〜5万9,000円。前月に比ベ3,000円(5%)安い。2017年9月以来2年1カ月ぶりの安値となった。  住宅の柱に使う集成管柱も1本あたり1,850〜1,880円と、同30円(2%)安い。13年3月以来の安値だ。  ラミナ安が国産集成材の価格を押し下げている。対日輸出価格は現在、1立方メートルあたり230ユーロと7〜9月期比10ユーロ程度安い。  競合する欧州産集成材の値下がりも一因だ。中国の需要が落ち込み供給過剰になっている。欧州のメーカーが一定の需要が見込める日本に価格を下げてでも売りたいとの観測もある。専門商社の担当者は「来年以降の日本の住宅需要次第で価格がさらに下がる可能性もある」と話す。

日経 2019年10月29日朝刊

 

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