浜松市は9日夜、天竜材の認知向上と利用拡大に向けた施策として市が進める「森林環境教育推進事業」について、関係者を対象にしたフォーラムを天竜区役所で開いた。市内の関係業者ら約20人が事業目的の確認や先行事例などを踏まえ、独自の事業化の在り方を考えた。
自然学習などの森林環境教育の推進を通じ、幅広い世代への天竜材のPRを図ろうと本年度から始まった同事業。主な事業内容として、受け入れ体制の整備▽教育プログラムとパンフレットの作成▽試験的受け入れ−を実施し、関係者間の連携強化にも取り組む。
初会合を兼ねたフォーラムでは、富士山麓で環境教育事業を行うNPO法人ホールアース研究所(富士宮市)の山崎宏代表理事が講演。「林業家と協同できるのは天竜の強み。地元の当たり前が参加者にとっては魅力。在来のものを宝として、思いを伝えるプログラムを」と提案した。
同区で農泊推進事業に取り組むおむすびデザイン研究所主宰(京都市)の水口拓也さんも登壇し、天竜材を使った建築物が観光資源になるという視点などを示した。
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