5日の東京市場で不動産投資信託(REIT)の総合的な値動きを示す東証REIT指数が、心理的節目である2,100を上回った。2,100台回復は2007年8月以来、約12年1カ月ぶり。世界的な金融緩和観測に加え、今後の増配期待から利回り商品のREITに資金が流入している。
5日の東証REIT指数の終値は前日比9.23ポイント(0.44%)高い2,103.14だった。債券などに比べた分配金利回りの高さから、国内投資家や地銀などの買いが入っている。国内REITの予想分配金利回り(加重平均)は約3.6%と、東証1部の予想配当利回り2.6%より高い。
不動産市況も好調だ。三井住友トラスト・アセットマネジメントの太田素資チーフファンドマネジャーは「賃料上昇で増益増配基調は強い」と指摘。東証REIT指数は2,300を目指すとみる。
|