積水ハウスは16日、自社で建てた戸建て住宅を対象に、複数のロボットやドローンを使った点検サービスを8月1日に始めると発表した。床下や屋根などをカメラで撮影し、クラウド経由で画像をオフィスと共有。専門スタッフが不具合の有無を即時に診断する。
「スマートインスペクション」の名称で展開する。積水ハウスが独自に手掛ける戸建て住宅の定期点検のうち、引き渡し後10年、20年、30年の時期に無料で実施する。
ドローンを飛ばして屋根の上を、2種類のロボットを活用して床下や天井裏の様子を搭載カメラで撮影する。オフィスに待機する専門スタッフがすぐに画像を確認し、不具合がないかどうかを診断する。現状は2人がかりの点検が1人に減り、時間も短縮できる。
現状の屋根の点検は高所カメラを移動させながら撮影するため時間がかかり、屋根の形状によっては撮影できない箇所もある。ドローンによる点検は約5分で済み、全ての箇所を詳細に確認できる。床下や天井裏の点検では作業員が潜り込むなどの負担が無くなり、人手不足や高齢化にも対応する狙いがある。
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