静岡銀行(静岡市葵区)は、ITベンチャーのリーウェイズ(東京)と資本業務提携を結んだ。リーウェイズの人工知能(AI)技術を活用した不動産評価システムを不動産融資に活用する。
リーウェイズは、全国6千万件超の不動産物件の賃料データをはじめ、取引情報や地価、人口動態などのビッグデータをAIで解析し不動産の将来価値を予測する「Gate.(ゲート)」を開発。不動産業者や金融機関に情報を提供している。
提携では、リーウェイズが新たに発行した4千2百株のうち2千百株を静岡銀が取得。静岡銀は年内にゲートの利用を始める。
不動産投資を検討する顧客から「物件の客観的な収益予測を知りたい」との要望が寄せられることから、ゲートが分析した将来的な空室率や賃料の変動、投資
効果などの予測を顧客に提供し、融資を受ける際の判断材料にしてもらう。
また、リーウェイズが持つ不動産関連のデータが大都市中心であることから、静岡銀が保有する県内のデータと組み合わせた「静岡版」の不動産の将来価値予測も提供することを目指す。
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