静岡鉄道は不動産部門の住宅再生事業で、高付加価値のブランド「RENOVUS(リノウス)」を立ち上げた。中古住宅を買い取り、コーディネーターの監修によるリノベーションを施し、再販する。同社の不動産は仲介や新築分譲が多いが、今後は空き家の利活用のニーズが高まると見て事業拡大を図る。
第1弾として約20年前に自社販売した静岡県三島市内のマンションの1戸を取得し再販する。水回りなど設備の取り換えに加え、和室とリビングの境界には格子状のふすまを設置。「デザイン性の高い住空間にし、中古住宅のイメージを払拭」(同社)するのが狙いだ。
構造部分の点検や、引き渡し後に不具合が見つかった場合の補償費用をまかなう既存住宅瑕疵(かし)保険をつけ、安全性もPRする。同ブランドで初年度10戸程度、将来的に年間50戸の供給を目指す。
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