【マウンテンビュー(米カリフォルニア州)共同】パナソニックが、人工知能(AI)で生活をサポートする次世代住宅を今後の主力事業にしようと強化を急いでいる。米ラスベガスで開かれた家電見本市「CES」では関連展示を充実し、11日(日本時間12日)にはシリコンバレーの開発拠点も報道陣に公開。東京と中国・上海にも拠点を設け、3極体制で事業を加速させる方針を明らかにした。
お気に入りの曲で目覚めた爽やかな朝、AIを搭載した住宅のシステムがブラインドを開き、部屋の空調も自動で調整してくれる。パナソニックはCES会場でのプレゼンテーションで、そんな未来の生活を紹介してみせた。AIが家族の生活習慣や行動を学習しながら、より快適に「暮らしをアップデートする」(津賀一宏社長)ことを目指している。
昨年3月に創業100周年を迎えたパナソニックは、最近の技術の進歩や経営を取り巻く環境の変化を受け、これまで中核事業だった家電から自動車関連事業や住宅分野にシフトする「脱家電」の取り組みを進めている。
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