遠州鉄道が12月から、不動産賃貸物件の入居者が滞納家賃や解約時精算費用などの支払いをスマートフォンのアプリでできる電子決済サービスの実証実験を始めた。入居者の利便性向上と業務の効率化が狙い。
電子決済には、不動産業向けにクラウドサービスを提供する「いい生活」(東京)のアプリ「ポケットポスト」の新機能を利用する。滞納家賃などは従来、入居者が銀行振り込みをする必要があったが、アプリ上でのカード決済やコンビニ決済ができるようになる。遠鉄側も毎月150〜200件に上る滞納者への郵便による通知が不要になる。
管理物件約5千件の入居者にアプリを案内し、来年1月からは新規入居者への案内も始める。約半年間の実験結果を踏まえ、利用範囲の拡大を目指す。
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