県は4日、大規模太陽光発電所(メガソーラー)など太陽光発電設備の適正導入に向けたモデルガイドライン(指針)を正式発表した。地域とのトラブル防止へ計画立案段階からの届け出や、環境や景観に配慮して立地を避けるべき具体エリアを設定した。今後、市町が地域の実情に沿った指針を作成する際の参考にしてもらう。
同日の記者会見で川勝平太知事は、太陽光発電設備の導入について「地域ごとにさまざまな考え方がある。指針作成は各市町の判断にゆだねる」と強調した。一方、森林を伐採しての導入など「一部で行き過ぎもある」との認識を示し、「規制という観点が入った指針。設置だけでなく撤去に関連する内容も入れた」と述べた。
県エネルギー政策課によると、指針は市町担当者との検討会開催や意見照会を通じて作成を進めた。今後は同課が県の関係部署とのワンストップ窓口を担い、指針作成を支援する。
モデル指針の対象は小規模な出力10キロワット以上または敷地面積100u以上の事業用設備。大規模開発を規制する条例とガイドラインの併用を検討する意見などもあったという。
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