国土交通省が16日発表した三大都市圏と主な地方都市の四半期ごとの地価動向報告(10月1日時点)は、商業地と住宅地計100地点のうち、静岡駅周辺(静岡市葵区、商業地)など96地点で上昇した。7月1日時点の前回調査から1地点増えた。西日本豪雨や関西空港が浸水した台風21号、北海道の地震について、担当者は「今回の調査で影響は見られなかった」と説明している。
調査対象に大きな被害が出た地点は含まれておらず、札幌市や大阪市では地価が上昇した。全国的にオフィス、マンション需要が堅調で、外国人観光客の増加による店舗やホテルヘの活発な投資も追い風となった。
上昇率は3%未満が81地点、3〜6%未満が15地点。6%以上は8四半期連続のゼロで、緩やかな上昇基調が続いている。
地方都市では、札幌市の駅前通、福岡市の博多駅周辺、熊本市の下通周辺、那覇市の県庁前の4地点が3〜6%未満の高い伸びを示した。
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