金融庁が全国の地方銀行などを対象に、投資用不動産向け融資について、貸し出しの規模や審査の実態などを聞くアンケートを始めたことが30日、分かった。スルガ銀行のシェアハウス向け不正融資問題を受け同様の不正がないか確認する。調査結果を精査し、問題があると判断した金融機関には、立ち入り検査の実施も検討する。
アンケートの項目は、年度ごとの融資実行額や件数、債務者数などで、融資総額に対する投資用不動産向けの割合も調べる。金融庁は各金融機関に11月末までに回答を提出するよう求めている。
スルガ銀行の問題では審査書類の改ざんが横行していたため、金融庁は他の金融機関でも審査の際に顧客の預金残高を水増しするなどの不正が行われていないか調査する方針。
|