4日の東京債券市場で、長期金利の指標となる10年物国債の流通利回りが前日に比ベ0.020%高い0.155%に上昇(債券価格は下落)した。これは日銀がマイナス金利政策の導入を決めた2016年1月29日(0.225%)以来、約2年8カ月ぶりの水凖。
日銀は今年7月の政策修正で、0.2%程度までの長期金利上昇を容認することを決めた。その後、日銀が国債買い入れ額を縮小したこともあり、市場では長期金利の上昇観測が広がっている。
長期金利は8月2日に付けた0.145%を上回り、日銀の政策修正後で最も高い水準まで上昇した。市場関係者は「米国などの金利が一段と上がれば、日本の長期金利も日銀が上限のめどとしている0.2%に近づく可能性がある」と指摘している。
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