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不動産・住宅関連【新聞各紙記事スクラップ】

オフィス空室率最低に 8月都心 賃料上昇、56ヵ月連続

 オフィス仲介大手の三鬼商事(東京・中央)が13日発表した8月の東京都心のオフィスビル空室率は2.45%と、月次データが残る2002年1月以来の最低値を更新した。就業者の増加や大型ビルの開業増加を受け、大手企業やIT(情報技術)企業のオフィス移転や拡張が続いている。  都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の空室率は前月比0.13ポイント下がった。これまで月次で最低だったリーマン・ショック前の2007年11月(2.49%)を下回った。  平均募集賃料は3.3u当たり2万291円と前月比0.44%(89円)上がった。上昇は56カ月連続。  同社が集計対象に加えた新規ビル4件のうち「日本生命浜松町クレアタワー」(東京・港)は「満床で竣工した」(日本生命)。都営地下鉄大門駅に直結しJR浜松町駅も徒歩2分とアクセスが良い。資生堂ジャパンやアイリスオーヤマが入居する予定だ。既存ビルも「大型の空室の消化が進んだ」(仲介大手)。  オフィス需給の逼迫感を映し「着工前や建設中の早い段階から新規物件への問い合わせがある」(住友不動産)という。  大阪市中心部の空室率は前月比0.14ポイント下げ2.84%だった。8月は新築ビルの供給がなかった一方、分室の開設や郊外からの移転がみられたという。平均募集賃料は1万1,386円と同0.16%(18円)上がった。

日経 2018年09月14日朝刊

 

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