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不動産・住宅関連【新聞各紙記事スクラップ】

金利上昇、欧米に波及 日銀緩和修正 日本は一時0.145%

 日銀の金融政策の修正が、世界的な長期金利の上昇の波を広げている。日本の長期金利は2日に1年半ぶりの高水準を記録。米長期金利も節目の3%を上回り、欧州市場にも金利上昇圧力がかかった。欧米が緩和縮小に動く中、国際的な低金利のアンカー(いかり)役としての日銀の存在感が浮き彫りになった。  「日銀はどこまで金利上昇を許容するつもりなのか」。日本の長期金利が急上昇すると、米国債市場の担当者は分析に追われた。海外への想定以上の波及でにわかに日本国債に世界の市場関係者の目が集まっている。  1日のニューヨーク債券市場では米長期金利の指標の10年物国債利回りがほぼ1カ月半ぶりに3%台に乗せた。欧州でもドイツの10年債が一時0.49%台と6月半ば以来の水準に上昇。これが日本に跳ね返り、2日の東京市場で10年債は一時0.145%まで上昇した。  連鎖反応が起きるのは投資マネーのつながりがあるからだ。日本国債の利回りがある程度戻れば、為替変動リスクをとったり、ヘッジにコストをかけたりして米国債を買う理由は薄れる。「日本の投資家が資金を引き揚げる」との連想から、短期投資家が先回りして米国債先物などの売りに動くケースも多い。 (後略)

日経 2018年08月03日朝刊

 

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