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不動産・住宅関連【新聞各紙記事スクラップ】

浜名湖湖東で観光開発加速 リ・レーション5億円投資 駐車場や宿泊施設整備

 不動産業や住宅などのリノベーション(大規模改修)を手掛けるRe・lation(リ・レーション、浜松市)は浜松市西区で新たな観光開発に乗り出す。住宅・店舗施工などのグループ会社、ぬくもり工房(同)が運営する観光施設「ぬくもりの森」から舘山寺温泉にかけての浜名湖湖東エリアに5億3,500万円を投じ、新施設や駐車場などを整備する。  ぬくもりの森近くに、集客機能を備えたリ・レーションとぬくもり工房の新本社のほか、駐車場などを整備する。2月に指定管理者となった宿泊施設「浜名湖かんざんじ荘」も改装して2019年8月をめどにオープンを目指す。  ぬくもりの森はおとぎ話の世界を再現したような独特の外観のレストランや雑貨店、ジェラート店などが敷地内に立ち並び、女性客を中心に県内外から年間17万人以上が訪れる。  3,272uの敷地に新たに建設する新本社も、ぬくもり工房が持つ樹木やレンガなどをモルタルで精巧に再現する造形技術を生かし、統一した世界観を表現する。完成は12月上旬ごろになる見込み。住民や観光客に常時開放するほか、地元農家の産直イベントなども随時開く。  観光客の増加に対応するため、駐車場も現在の約50台分から約130台分に広げる。観光バスも6台とめられるようにして、インバウンド(訪日外国人)のツアーなど団体旅行客の受け入れを強化する。一連の開発で、ぬくもりの森エリアヘの来場客を毎年2割程度増やすことを目指す。  ぬくもりの森は「宿泊機能がなく、レストランの席数も限られている」(高橋秀幸社長)ため、車で10分ほどの舘山寺温泉地域との相乗効果も生み出す。  国民宿舎だったかんざんじ荘は19年5月のプレオープンに向けてリニューアル中。レストランや貸し切り風呂などを充実させる。地元食材を使った健康志向のランチや朝食を食べられるようにするほか、物販スペースも増やす予定だ。  舘山寺温泉中心部の門前通りでも、空き店舗で市や地域住民らと連携した定期イベントを開くなど「地域と一体になって活性化に取り組み、資産価値を向上させる」(高橋社長)考えだ。  リ・レーションは静岡県西部を中心に4,200戸以上の賃貸物件を管理するが、「近年は家賃の引き下げ競争が激しい」(高橋社長)。運営する観光施設の魅力を高め、入居者やオーナーなどに施設の割引や限定イベントの招待などを特典とすることで、競合柏手と違いを出す狙いもある。

日経 2018年05月30日朝刊

 

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