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静岡銀行（静岡市葵区）が、みずほフィナンシャルグループ（FG）と個人向け業務で連携する方針を固めたことが分かった。みずほFGから静岡県内の住宅ローン業務を引き継ぐことなどを検討する。地方業務の効率化を図るみずほFGの顧客などを取り込み、県内の事業基盤をより強固にする。
具体的には4月以降に検討を進めるが、みずほFGが新たに住宅ローンの申し込みを受けた場合、静岡銀に紹介するほか、みずほFGが行っていた税金収納業務を静岡銀が受託することなどを視野に入れる。
このほか、遺言信託などの資産承継ビジネスでの連携、投資信託などの新商品の開発や販売の協力、人工知能（AI）やロボットによる業務自動化といった最新技術の共同研究など、連携効果が期待できる分野の協力も進める。
金融機関は日銀のマイナス金利政策の影響で収益の柱となる利ざやが縮小。大手銀行は国内営業部門の採算が悪化し、店舗網の統廃合や従業員の削減計画を打ち出している。みずほFGは、顧客基盤の弱い地方の個人向け業務の見直しを検討しており、静岡銀との連携を皮切りに、各地の地銀に業務委託を進めるとみられる。
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