川勝平太知事は13日の定例記者会見で、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の設置に対する考え方として、「森林を破壊するようなメガソーラーの建設ができないようにする」と強調し、県として規制に向けた検討を始めたことを明らかにした。伊東市で東京都の事業者が進めるメガソーラーの設置計画に地元住民が反対運動を展開している問題に関連して述べた。
県エネルギー政策課によると、県内市町を対象に今後、メガソーラー設置への対応などを尋ねるアンケートを実施する一方、県環境影響評価(アセスメント)条例の規則改正など、具体的な対策の検討を進めるという。
川勝知事は「景観上、不快を与えない場所なら規制する理由はない」とも語り、設置の適否は個別に判断する必要があるとの認識を示した。伊東市内の設置計画については「あらゆる観点で考えて不適切な施設」と述べ、反対の考えを重ねて表明。同計画の林地開発許可を判断する14日の県森林審議会に向け、「ぜひ慎重に審議してほしい」と注文した。
県内では富士宮市がメガソーラー設置規制条例を制定済み。
伊東市も規制条例の策定を進め、県にも条例の整備拡充を求めている。
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