10年債利回り0.25% 1ヵ月半ぶり高水準 日銀上限まで上昇
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国内債券市場で長期金利の指標となる10年物国債利回りが上昇(価格は下落)している。10日は前日比0.005%高い0.25%と、およそ1カ月半ぶりの高水準をつけた。欧州中央銀行(ECB)の金融引き締め姿勢によって欧米金利が上昇し、国内の10年債利回りも日銀が上限とする水準まで押し上げられている。
10年債利回りが0.25%をつけたのは4月21日以来となる。日銀が4月28日に、指定した利回りで国債を無制限に買い入れる「指し値オペ(公開市場操作)」を原則として毎営業日実施すると決めてからは初めてだ。
ECBは6月9日の理事会で、7月に11年ぶりの利上げに踏み切る方針を示した。米連邦準備理事会(FRB)だけでなく、欧州の中銀も金融緩和の手じまいを進めており、国債利回りに上昇圧力がかかっている。みずほ証券の丹治倫敦チーフ債券ストラテジストは「海外金利の上昇が国内金利にも及んでいる」と話す。
日銀は10日に実施した指し値オペで880億円分の国債を買い入れた。指し値オペに金融機関から応札があったのは、毎営業日実施が決まってから3回目となる。いずれも6月以降で、金利上昇を受けて日銀のオペに応じる動きが出ている。
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日経 2022年06月11日朝刊
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※ニュースファイルは、新聞各紙に掲載された地域開発関連記事、土地対策や税制など主だったものを日付順に整理したものです。
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