都心オフィス空室率3.94% 0.11ポイント上昇 虎ノ門・芝浦に大型供給
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オフィス仲介大手の三鬼商事(東京・中央)が6日発表した2月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率は、前月比0.11ポイント上昇の3.94%となった。大型物件が竣工したことを映し、9カ月ぶりに上昇した。
地域別では千代田区は前月比0.08ポイント低い2.05%、中央区は0.12ポイント低い4.81%、渋谷区は0.05ポイント低い2.93%だった。港区は0.39ポイント上昇の5.44%、新宿区は0.12ポイント上昇の3.76%だった。
虎ノ門アルセアタワー(東京・港)やブルーフロント芝浦S棟(東京・港)といった大型物件の新規供給により都心5区の平均空室率は上昇した。
ただ、人材確保や従業員の満足度向上のための移転・拡張などのオフィス需要は引き続き底堅く3%台の低水準は維持。需給均衡の目安とされる5%を下回っている。
賃料相場の騰勢も強い。平均募集賃料は前月比で113円高い1坪(約3.3平方m)あたり2万481円となった。上昇は13カ月連続だ。
オフィス仲介大手の三幸エステート(東京・中央)の今関豊和チーフアナリストは「2023年の大量供給時に比べて、竣工前にテナントが決まる物件も目立つ」と話す。25年は大型物件の竣工が多く控えており、供給は増える見通しだが、賃料相場は堅調な需要を背景に強い基調で動いていくとみられる。
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日経 2025年03月07日朝刊
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※ニュースファイルは、新聞各紙に掲載された地域開発関連記事、土地対策や税制など主だったものを日付順に整理したものです。
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